Tanskaan

レゴ

デンマークへ

2006年9月21日木曜日

今回の滞在中最後の出張となるデンマーク出張です。フィンランド滞在中に、結局、スウェーデンノルウェーポルトガル、ドイツイギリス、そして今回のデンマークと、6カ国を訪れたことになります。いずれも以前に言ったところばっかりですが。今回の目的地はEsbjergスカンジナビア政府観光局によるとこれで「エスビャオ」と読むのだとか。スカンジナビア語は何かにつけて読み方が凶悪。これまでに行った町で読めなかったのは、いずれもスウェーデンですが、Skövde(ホフデ)、Jonköping(ヨンショピング)などなど、どうしてこのスペルがこういう読み方になるのかいつも頭を抱えます。

小型機 エスビャオには空港があるのですが、フィンランドからここへ直接入ろうと思うと相当の大回りが必要になります。そこで、近くの空港に行ける方法はないかいなと調べたところ、Billund(ビルン)に空港があって、フィンランド航空とコードシェアをしている英国航空がヘルシンキから直行便を飛ばしています。ビルンからエスビャオまでは約60キロ。「よしこれだ」ということでこのフライトに乗ることにしました。それにしてもBAが何でこんな変な直行便を飛ばしているんだろうと思ったら、実はこのフライトSun-Airというビルンをハブにしている会社がBAと提携してBAのコードで飛んでいるフライトだとか。ということで乗るのはこの小さな飛行機、Fairchild Dornier328 TP、アメリカ製の32人乗りプロペラ機です。

ネームプレート 中に入ってみるとご覧の通り、コクピットの扉は初めて見る「引き戸」。しかも、その上には、バスでしか見たことのない「Your Crew Today」の看板が。今までいろんな飛行機に乗ってきましたが、こんな風になっている航空会社は初めてです。

お食事 うれしい驚きだったのは、お食事。ヘルシンキ発のBAのフライトでは食べられるものが出てこないだろうなぁと思っていましたが、この会社はまとも。温かいものが出てくるわけではありませんが、おいしいお肉と野菜に、ちゃんとしたコーヒー。更にブルーチーズとアイスクリームまで後から付いてくる。シンプルですが、おいしくご飯が食べられました。大手の航空会社に乗ると、「工夫しないでいいから、シンプルで確実においしいものを出してくれ」と思うことが多々ありますが、こういう食事でいいんです。ま、シンプルでおいしくないアメリカの航空会社などは、工夫の余地がないような気もしますけど。

レンタカー 空港からはレンタカー。というのも、空港のホームページによるとタクシーでエスビャオまでは800DKK(デンマーククローネ)。リムジンとは乗り合いタクシーで、乗る人の数によって値段が変わる上に、妻と二人で乗ると確実にタクシーより高い。レンタカーを調べてみると1450DKK(デンマーククローネ)位。出張費は国民の血税ですから、少しでも安い方がいいということでレンタカーと相成りました。車は大きいですが、何でもキャンペーンだそうで一番小さいクラスと同じ値段。ディーゼルのトヨタアベンシスです。やっぱり北欧では基本はワゴンのようで、何も指定していなくてもこいつがやってきました。のりごごちも燃費もばっちり、やはり日本車は優秀です。

エスビャオの象徴 エスビャオは港町。ずっと漁港だったんだそうですが、今では遠浅の海を掘り返して大型のコンテナ船が忙しく行き来する港になっています。その港をエスビャオの象徴、4人の男の像が見つめています。港町であると同時に大学町でもありますので、学会なども頻繁に行われているようです。

リーベ エスビャオから一足延ばすと、デンマーク最古の町と呼ばれるRibe(リーベ)があります。町のほんの一部分ですが、こんな風に昔の建物が保存された町並みがあります。これを見ると、「おお、ヨーロッパに来たぁ」という感じです。フィンランド人は、スカンジナビア半島以外のEU諸国に行くときに「ヨーロッパに行く」というようですが、その感覚がよく分かるような気がします。

つぶれた家 旧市街にはいると、なんだか変な感じ。それもそのはず、全ての建物がこんな感じで激しくゆがんでいます。歩いていると平衡感覚がおかしくなりそうです。

わお 中にはここまで柱がずれているところも。こうなってくると、どうやって立っているのか不思議です。

中華 これだけ昔の家が「保たれている」風致地区にも、もちろん新しい波はやってきます。この中華料理屋さんなんかは、きっと風致地区ぎりぎりでの自己主張。却って目立っていたりして妙な感じです。

肉 デンマークでもう一つ特徴的だなと思ったのが、肉のおいしさ。デンマークはヨーロッパ随一の農業国。スーパーに行ってもこんな立派なハムやらベーコンが並び、豚のいろんな部位が所狭しと並んでいて、チーズもたっぷり並んでいます。スカンジナビア諸国(フィンランド以外の北欧)のご多分に漏れず、全体的に食べ物が塩辛い感じは否めませんが、豊かな農産物がそれを覆して余りある感じです。豚のロースをUlkofilee(外側のヒレ)というフィンランドとは、そもそも肉に対する取り組みが違います。そりゃ飛行機のご飯もおいしいはずですな。

レゴホテル で、今日は最終日ということで、ビルンからオウルへ向けて出発。ビルンはご存じレゴの本社のあるところ。レゴランドがあって、レゴホテルも隣に建っています。もう秋に入ったと言うことで、平日の本日はお休みですが、外から見るだけでもその雰囲気は伝わってきます。

レゴの世界 ホテルの入り口も含めて至るところこんな感じ。ちょっとでも隙間が有れば、レゴの人形が何かのテーマに沿っておかれている感じです。それにしてもアイデア豊富で感心します。

レゴの絵 これなんか、ぱっと見は絵ですが、レゴで作られています。確かによく見るとかくかくしている。妻の言葉を借りると、「世界が全て31万画素」という感じです。

れすとらんにも レストランの机もこの通り。これ、入っているだけじゃなくて、開けて出して遊べます。ま、時間稼ぎと言うことでしょうね。レゴホテルだけじゃなくて、この辺りのレストランなどには至るところに、レゴが無造作に放り込まれたスペースがあって、子供が遊べるようになっています。デンマークはまさに子供の国という感じです。

特殊部隊 当然ビルンの空港にもレゴショップがあって、いろんなレゴセットが売られています。そのなかでも、人気商品なのか、一番表側におかれていたのが、このExo-Forceシリーズ日本語で「トクシュブタイ」と書かれていて、どうやら日本アニメ風に仕立ててあるようです。日本語って、きっと格好いいんでしょう。

可燃性 でも「可燃性」はちょっとかっこよくないぞ(汗)。なんだかこのシリーズ一事が万事この調子で、最年長のキャラクタの名前はKEIKEN。うーん、ビミョ〜。日本人スタッフおらんかったんかい、という感じです。

オウル ということで、めいいっぱい笑わせてもらって、かつ、料理に舌鼓をうちつつ、秋の夕焼け迫るオウルに帰ってきました。帰ってみると、やっぱりデンマークよりは10度以上気温が低い。やっぱりオウルは北国です。