Huippuvuoreteen 1

北極飯

スヴァールバルへの旅1

2006年6月8日木曜日

やってきました、ここは人類が定住する最北の島、ノルウェー領、スヴァールバル諸島スピッツベルゲン島。今は快晴、北極の氷河をバックに、船上バーベキュー、北極飯です。気温は6度ぐらいですが、何せ天気が良くて景色がきれい。まさに最高の夜食です。いやぁ、ここまで来て良かった。北極飯はうまい!!

さて、ここに来ることになったのは、約一月ぐらい前までさかのぼります…

妻:「な〜どっかつれてって〜なぁ〜。」
私:「え〜けど、どこいく?」
妻:「アイスランド!!」
私:「確かにきれいやけど、一回行ったしなぁ。」
妻:「じゃ、ノールカップ!!」
私:「行ったって。それに運転するの大変やで。」
妻:「妻も運転するもん。」
私:「いやぁ、運転してもらっても安心できん。」
(そのあと、ドライブへと続くのですが)
妻:「なんやそれ、自分ばっかりず〜る〜い〜。」
しばらくむくれて、ネットをいろいろと検索していた妻が急に…
妻:「そや、スヴァールバル行こ!」
私:「どこ?それ。」
妻:「北極。」
私:「そんなとこ行けんの?」
妻:「行けるみたい。旅行記書いている人がいる。」
確かに妻に見せられたページを見ると、スバールバル(スピッツベルゲン)旅行記とあり、確かに日本人観光客が旅行しています。ググってみると結構沢山の人が行っていることが分かります。世界最北のダイ=インとかわざわざやっている人がいるし。

何はともあれ、行くと成れば善は急げ、とりあえずスケジュールを調べて、週末でこの時期空いているのは、6月10日11日ぐらい。どうせフィンランドの休日に仕事をして、「後で休みを取って埋め合わせるように」と言われていたのもあるので、二日ぐらい休みを取ってもいいだろうと言うことで、3泊4日で計画することにしました。色々調べてみると、世界最北の街 Ny Ålsend (ニーオールセン、Wikipediaでは、ニーオレスントと書かれていますが、北欧語でåはオーと長母音になるのが普通ですから、多分ニーオールセンの方が正しい様な気がします)へも定期便があるようですし、北緯80度を目指すボートツアー「真の北極点」にタッチダウンするツアーなんてのもあるようですが、週末の旅行ではどれもこれも無理。スピッツベルゲン島最大の街、Longyearbyen(ロングイェールビーエン)にたどり着けばいいやと言うことにしました。色々おもしろそうなツアーもあることだし…。

しかし、いろんな旅行記を見ていると、Longyearbyenは二日もいれば飽きるという記載が目立ちます。しかも旅行社のページを調べてみると、何故か10日土曜日は何もツアーがありません。「休日だから仕方がないかなぁ、でもそんなんで時間持て余さないのなかなぁ、他の週に変えようかぁ。」しかも何故か11日日曜日はボートツアーは「貸し切り」。「うーん、学会でもあるんだろうかぁ、そういえば昔『最北の島で学会』というのを情報関係で見たことがあるよなぁ、やっぱりどこでも学会はあるんだなぁ」などといろいろと思いを巡らせます。

もう少し何か無いかなぁと調べてみると、こんなページを発見。Spitsbergen Marathon。なんと世界最北のマラソン。こんなもの毎年やっているのかと感心することしきり。しかも今年は6月10日が開催日。なるほど、だからツアーが全然設定されていなかったわけかぁと納得。世界最北のマラソンとなれば「それは見に行かねばなるまい」ということで、この週末に決行することに決定。ツアーのスケジュールを考えて、8日出発、11日帰りという予定で早速予約に取りかかりました。

まずはホテルと、Longyearbyenで最高級の Radisson SAS Polar Hotel にメールで問い合わせたところ、「一杯だから、 Spitsbergen Hotel に聞いてみるよ」との返事。続いて何通かノルウェー語のメールが来た後、最終的に Spitsubergen Guesthouse から、「Longyearbyenのホテルはどこも一杯で、今空いているのはうちだけなんだけど、うちでよい?」とのお問い合わせ。市内中のホテルをあちこち転々と探してくれたようです。本当に田舎ってありがたい。「お願いします」というメールを送って、ホテルを予約完了。それにしても、偉い人気のあるマラソンなんだなぁとちょっとびっくりします。ホテルを埋め尽くすだけの人が来ていると成ると、これはたいがい大きな大会でしょうから。ま、学会があるような雰囲気ですし、その分でもホテルが埋まっているんでしょう。

ホテルが確定したところで、前もって、空席がまだ残っていることが分かっていたフライトチケットをSAS(スカンジナビア航空)のページでオンライン予約。オウル=ヘルシンキ=オスロ=ロングイェールビーエンの往復フライトでお一人様637.37€(税込)と、アイスランドに行くよりもお得な価格。その分乗り継ぎはとんでもないのですが、ま、背に腹は替えられないと言うことで、このスケジュールで出発することにしました。


Jun08 OUL 1425-KF0204->1530 HEL
      HEL 1615-KF0507->1645 OSL
      OSL 2200-BU4496->0050+1 LYR
Jun11 LYR 0800-BU4499->1100 OSL 
      OSL 1515-KF0504->1740 HEL 
      HEL 1920-KF0211->2030 OUL	
	  

更に、Day Excursion等を調べてみたところ、主にロシア人居住区Barentsburg(バレンツブルグ)へのクルーズが多いのですが、旅行社にメールで問い合わせてみたところ、「階段を歩かなければならない、送迎をつけることも出来るがコストがかかる」ということで、到着が午前1時ということも鑑みて、朝8時出発のハードなツアーはパス。夜8時出発のナイトクルーズツアー一つにだけ参加することにしました。

ということで、準備も整いいざ出発。珍道中の始まり、始まりぃ…。