Tango Night

タンゴディナーショー

タンゴの夜

2010年8月22日日曜日

今日はリマを後にして、LAN航空で4時間半、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスへとやってきました。エセイア国際空港に到着したのが午後3時。飛行機を降りてホテルへ向かう車中から外を見ると、東南アジアの香りが漂うリマの街とは打って変わって、すっかりヨーロッパの雰囲気。走っている車もプジョー・ルノー・フォルクスワーゲンが殆どですし、道沿いの芝生では沢山の人がピクニックムード。歩いている人も殆どが白人です。ホテルに入っても欧州の格式の高いホテルの雰囲気。サービスは行き届いているけれど、ホテルの部屋自身はかなり古くさい。まるで南欧に来たようです。

今日の夜のイベントはタンゴディナーショー。ちょっと小粋な感じのお爺ちゃんが給仕をしてくれるレストランでおいしい食事を頂いて、そのまま隣の建物でタンゴショー。日本人やドイツ人の団体をはじめ多くの人が見に来ています。ここは、Almacenというアルゼンチンタンゴショーの老舗で、まぁいわば「おきまり」の観光コースです。7時にホテルに迎えが来て、ご飯を食べて、タンゴが始まったのがおよそ9時半。それから深夜までの長いショーです。

演奏がなかなか 踊りも中々ですが、面白かったのが歌と音楽。フランク永井の様なお爺ちゃんと、淡谷典子の様なおばあちゃんが出てきて演じる歌が最高でした。スペイン語が分からないので何がどう盛り上がっているのか分からないのですが、さすがに歌も客扱いもうまい。バックで演奏している楽団もなかなかのものです。中でも真ん中のバンドネオンの若い演奏家に目を奪われました。どうやら団長の息子のようでしたが、一回り以上も離れた演奏家に囲まれて、今風の二枚目の若き才能が気持ちよさそうにリベルタンゴを演奏している様は、なんだか映画のワンシーンのようでした。

街の至る所にタンゴシアター ブエノスアイレスはタンゴの街。街の至る所にこんなタンゴシアターがあります。下町の方に行くと、街角でバンドネオンを演奏していたり、タンゴを踊っていたりするのに出会うのだとか。

街の至る所にタンゴシアター しかも今月はタンゴフェスティバル。街はタンゴ一色の雰囲気です。これだけ身も心もタンゴに染まった人たちの街で、昨年優勝した日本人ペアはすごいなぁと思います。

それにしてもこの街は、醸し出す雰囲気が大人のムード。とくに、おっちゃんが格好いい。街の中にあるブティックなども、洒落た男物のスーツが沢山並んでいて、街ゆくおっちゃんもいちいち格好いい感じです。妻曰く「自意識過剰に、『見て、俺いけてるやろ。』を40年ぐらい続けてくると、ああなるんやろうなぁ。」まさにそんな雰囲気です。年齢を重ねた女性が美しい街がパリならば、ここは年齢を重ねた男性が美しい街といったところでしょうか。

街の至る所にタンゴシアター 実際、街の中心にある大統領官邸(カサ・ロサーダ)から周辺に延びていく道の雰囲気は、パリそのものといったところです。ちなみにここの建物の左側のバルコニーは、エバ・ペロンが国民に語りかけたことで有名な場所。映画エビータにも登場します。

レトロな地下鉄 この大統領府の下からでるのが地下鉄の一号線。なんでも、都営地下鉄銀座線のモデルになった線だそうで、未だにその当時の古い車両が走っています。

車内はこんな感じ 乗ってみると車内はこんな感じ。窓枠も木製だったりして中々窓を開けるのに手こずります。窓の開き方は阪急電鉄のブラインドと同じように窓枠の手前の穴にすとんと落ちる形式です。

ドア操作は車内から ドアの開け閉めは車内から行います。先頭車両と最後尾車両の中央に車掌スイッチがついていて、ここから車掌が身を乗り出して乗降を確認です。いかにものんびりした感じ。こんな調子ですから結構故障するらしく、後で見たら「全線トラブルにより運休」になっていました。

都営丸ノ内線 他にも路線によっては懐かしの都営丸ノ内線の車両がそのまんま使われていたりします。そのまんまですから座席のクッションなどはへたばり放題にへたばっています。

名古屋市営東山線 こちらは名古屋市営東山線。「乗務員室」や「禁煙」などの車内サインもそのまま日本語で残されていてちょっと懐かしかったりします。

巨大なステーキ さて、見るものもあまりないのでそんな風に時間をつぶした後は二日目の晩ご飯。ガイドブックに「一番おいしい肉を出す」と書かれていたレストランに行ってみました。頼んでしばらくするとこのサイズの肉が登場。

ほらこんなに 比較の対照がないと分かり難いのでもう一枚。ほら、こんな感じ。でかいでしょ? この肉がでかいだけでなくてめっぽう美味い。さすがアルゼンチンは肉の国です。普段は「くさい」ので全く肉が食べらられないつまがぺろっとステーキを平らげるほどのおいしさです。

スーパーも肉だらけ 実際スーパーマーケットに足を運ぶのことの通り、とんでもない量の肉が並んでいて、その殆どが牛です。

しかも安い 値段もこの通り。あばら肉のこの巨大さの者は日本のスーパーでは見ませんが、54ペソ(ドルマークで書かれていますが、アルゼンチンペソです)とは恐れ入ります。夏には牛の丸焼きをずらっと並べてみんなで食べるお祭りがあるそうですが、チャンスがあれば是非来てみたいものだと思います。

アルゼンチン人の国民飲料 スーパーで目立つのは、今やチリワインと並ぶトップブランドの一つアルゼンチンワインの大陳列と、

アルゼンチン人の国民食 このドルチェ・デ・レーチェ。森永ミルクキャラメルのスプレッドか、生キャラメルと行ったところでしょうか。アルゼンチン人の愛して病まない食材です。

ポルトガルのブランド その他目立つのは、ヨーロッパのメーカーの製品。やっぱり欧州を向いているんでしょうね、この国は。このパンもポルトガルで見かけた例の奴です。

これはブラジル産のさくら醤油 これはおまけですが、ブラジル製の「さくら醤油」。

サルサ醤油はどう使うんだろう 他にも「サルサ醤油」なるものもありました。まさに所変わればです。しかしどうつかうんだろう。