Huippuvuoreteen 5

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スヴァールバルへの旅 5

2006年6月11日日曜日

あっという間の4日間が過ぎて、今日はロングイェールビーエンともお別れ。朝起きて窓から外を見ると今日もとってもいい天気です。目の前に壁のようにそびえ立つフィヨルドの上に青い空が覗いています。なんだかとっても短い滞在だったような気もしますが、この街は多分端から端まで行ってしまった様な気もしますので、まぁ、こんなもんかなという気もします。何よりも、予想していなかったハプニングのおかげで、いろんなことを知ることが出来ました。こんなに収穫のあることも珍しい。

朝ご飯 今朝のフライトは早いので、ホテルの朝食の時間にはもう空港にいなければいけません。仕方がないので、ここ数日お世話になっていた韓国製のこの「顔」のカップラーメンを食べての出発です。これだけカップラーメンを食べ続けた旅も久しぶりです。レストランで食べると「高い」という印象を最初に持ってしまって以来、スーパーで買った食べ物を中心の生活をしていましたからね。まぁ、スーパーで買った物を中心に食べていたらそれほどお金はかかりませんでした。

世界最北(?)の自販機 ニーオールセンに自動販売機がなければ、きっと世界最北の自動販売機だと思われるペプシの自販機ともお別れです。しかしこんな所に、マツダRX-8やらスズキWAGON-Rを持ってくるような酔狂な人もいるんだなぁと感心します。アメリカンスタイルのバイクも見ますし、どうやらリムジンのサービスもあるようですから、街から出ようと思わなかったら普通に暮らせるんでしょう。冬の気候を見ていると、オウルの方が遙かに厳しいようですから。

混雑 空港は大混雑。きっと二つの大イベントがあった関係で、開闢以来の大混雑なのかも知れません。でもここは今や観光のメッカ。来年を目指して手狭になった空港の建物も改築が進められているんだそうです。

記念碑 これからの百年間、石碑に刻まれた J.M. Longyear は何を見ることになるんでしょうか。アメリカ人の彼が開いたこの街は、ノルウェー人とロシア人という北に強い人達の我慢強い努力によって現在の発展にこぎ着けました。きっとこの先10年も経てば中華料理屋が街にあらわれ、JTBのオフィスがここに出来るのかなぁという気がします。30年前に目指された普通の街は、ほぼすっかりできあがった感じです。

サン・アドリア 空港には、我々の乗るSASブラーセンズの他に、Trade Air の Fokker-100 型機が駐機していました。クロアチア近辺からツアー客を乗せてやってきたんでしょうね。お客さんが多いはずです。

SAS 私たちはこの、SAS色に塗り替えられたブラーセンズ航空機でこの島を後にします。またいつか来ることもあるでしょう。本当に楽しい週末でした。

Tax Free オスロ空港に降りると、到着したのは国際線ターミナル。そう、スヴァールバル諸島はシェンゲン協定域外になりますので、EU外部から来たのと同じ。従って、島の売り物には税金がかかっておらず、お酒やたばこが全て免税だったのです。もちろんパソコンも然りです。あんまりそういう系統の買い物はしてきませんでしたが…。国際線ロビーですからもちろん到着ロビーに免税店があります。でも、窓口で聞いてみたらロングイェールビーエンからのフライトに限っては、ノルウェー国内の移動なので、この免税品店では買い物できないとのこと。行きはパスポートコントロールがない国内線ターミナルから出発し、帰りは国際線ターミナルでパスポートコントロールを受け、でも空港では免税品が買えない。何とも微妙な関係です。ノルウェー国家という枠とシェンゲン協定という枠。ヨーロッパの各国で見られる現象ですが、いくつもの違った種類の枠組みがあるために、その端境にあるところでは、こういう奇妙なことが起こります。

普通電車 さぁ、木曜日に行けなかったオスロの街に行こうということで、自販機で切符を買って、電車に飛び乗ってみました。しかし、これが失敗の元。この電車は各駅停車で街まで1時間弱かかります。快速列車Flytogetにのれば20分でつけるところを大回りです。しかも帰りに知ったのですが、この二つの列車は運行会社が別。Flytogetに乗るには、専用の切符が必要です。仕方がないので、一端ホームで快速列車の料金を支払って、空港の鉄道窓口で、帰りの分の普通電車の切符を払い戻してもらいました。いろんなシステムがあるものです。

Hard rock? オスロの街もいい天気。みんな日差しを楽しんでいるようです。こんな風にハードロックカフェの前のオープンテラスも一杯。しかし、オープンテラスに曲を流すわけに生きませんから、当然ロックは流れていません。うーん、なんかハードロックカフェとしてこれでいいんだろうか。

お祭り それにしてもなんか人が多いなぁと思っていたら、王宮前の広場はお祭り。どうやら、古本や各地の物産を売るテントが並んでいるようです。今回はなんかイベント付いています。

水道 それにしても、やっぱりバイキングはやることが豪快です。食品を売る店の横にはこんな手洗い場が用意されていました。なるほど、こうしておけば移動も簡単。流石フットワークの軽いバイキングです。

試食 テントで配られている試食もこんな感じ。オリーブオイルに塩・胡椒。一食分の立派なサラダです。試食を食べているだけで、すっかりおなかも一杯になりました。

てつこのアイス でも、時間があるわけでもないので、12年ぶりのオスロとはこれでお別れ。あっという間の訪問です。ま、ちょっとした散歩と言うところでしょうか。どこから見ても黒柳徹子にしか見えないアイスクリームのキャラクタと別れを告げて、空港へと急ぎます。

Avro でも、戻ってきてみると、Blue1は1時間遅れ。あのなぁ(怒)。今回は本当に飛行機が遅れてくれます。まったく。

オウル空港 その後のヘルシンキ発のフライトも少し遅れて、午後9時、漸くオウル空港着。空港の外に出てみると、ロングイェールビーエンではついぞ見ることの無かった少し夕方チックな空がそこにありました。

タンポポは今や 19番のバスに乗って、長い旅を終えてやっと我が家に到着。出るときには満開だったタンポポも、しばらく留守にしている間にすっかり綿毛を出して、空にふわふわと舞っていました。週末の間に、季節がまた一つ進んだようです。オウルにもまもなく短い夏がやってきます。