学会に出席するために、ヘルシンキまでやってきました。
ヘルシンキは大都会です。地下鉄もあれば市電も走っています。一国の首都たるもの地下鉄ぐらい無ければいけません。それが便利かどうかは重要ではありません。 |
一国の首都たるもの、地下街ぐらい無くてはいけません。写真はフィンランド最初にして最大の地下街。くるっとその場で回ると全てを見回せます。地下街とホテルの地下ブランドギャラリーとは違うと思うんだけどなぁ。
Stockmann百貨店の地下からForumに向かうもっと大きな地下設備もありますが、こちらはすっかり地下道ですし。 |
オウルでは探すの難しかった、各種電化製品や計算機類。様々なブランドの美しい家具や食器。各種の専門書。本当に何でも手に入ります。
アジア料理一つとっても、中華料理、日本料理、モンゴル料理、チベット料理、何でもそろっています。東京館に行けば、殆どの日本の食材は手に入りますし、Kauppahaliには中華食材の専門店もあります。本当に何でも手に入ります。
「あ、あれもあるぅ。これもあるぅ。」と、すっかり買い出しツアーになってしまいました。仕事に来たはずなのに。(^^;;
それにしても、94年に住んでいた頃と比べると、ヘルシンキはすっかり様変わりしました。ヘルシンキ工科大学のあるOtaniemiからヘルシンキ中心街までのバスに乗ると、その間はずっと森が広がっていたものですが、今は
フィンランドの気候にはあわないと思うんですけどねぇ。夏は一日中日が照っているわけで、温室効果が働くでしょうし、冬は徹底的に冷え込みますから、光熱費が馬鹿にならないと思うんですけど……。
南部では首都圏とTampere、北部ではOuluへの人口集中が続いています。過疎と過密は現在のフィンランドの深刻な問題の一つです。
94年に住んでいた頃は、ディスコなどの夜の遊び場は12:00になるとようやく開くところばかりでした。夜は深夜を過ぎてからという感じです。それだけ夏は日が長いと言うことなんですけど。
私が91年11月に最初にフィンランドにきたときは、当時ソビエト連邦だったサンクト・ペテルスブルグからの特急列車でここへやってきました。東側からやってきて、最初にみる西側の町はとても明るかったのを今でも鮮明に思い出します。
ちなみにフィンランド国鉄、Valtionrautatietの略称はVR。http://www.vr.fi/と入力すると、国鉄のページがでてきます。この国でVRと言われてVirtual Reality(仮想現実感)を想像する人は、相当まれです。
ヘルシンキは、政治、文化、経済の中心地ですから、本当に大都会です。地方に行くと、若者は当然ヘルシンキへ出て行きたがります。年老いた者たちは、ヘルシンキには魔物が住んでいると言って、若者を諭します。どこの国に行っても、この光景は変わらないようです。
それにしても、ヘルシンキに魔物が住んでいるとすると、大阪には一体どんな類の魑魅魍魎が住んでいるんだろう……。
建物がたくさん建っていると言うことは、それだけ人口集中が激しくなっているというわけで、首都圏(Helsinki, Espoo, Vantaa三市)の人口はこの5年でほぼ倍になっているそうです。今や首都圏の人口は奈良の二倍。この国の人口が大阪程度であることを考えるとものすごい集中度です。
ヘルシンキ中心街にも、たくさんの新しいビルが建ちました。たぶんデザイン的な「はやり」なんでしょうが、やたらとグラスウォールのビルが目立ちます。本当にあっちにもこっちにもたっています。
これだけの人口が集まっていると、当然夜の町もにぎやかです。深夜が近くなっても、ヘルシンキ中央駅の前には、こんなにたくさんの人が歩いています。明るいのは夏至が近づいて夜が長くなったせい。ちなみにこの写真は夜10時頃の写真です。
この日は、フィンランドの国民的スポーツ、アイスホッケーのワールドカップで、宿敵スウェーデンとの直接対決があり、かなりの人が家でテレビに釘付けになっていたであろうことを考えると、本当にすごい数の人が町にあふれています。
ヘルシンキ中央駅からは、フィンランドの隅々の町や、ストックホルム、サンクト・ペテルスブルグなどの隣国の主要な都市へ列車がでています。
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