Äidenpäivää

母の日のメッセージカード

母の日

2006年5月14日日曜日

今日は母の日。数週間前からスーパーにはÄidille(お母さんへ)と書かれたカードが並び、花やらケーキやらお母さんへのプレゼント系が結構沢山売られています。おもしろいなぁと思ったのは、テレビコマーシャルなども母の日スペシャルのようで、お母さんをターゲットにしたもの、全然関係ないけど、母の日をモチーフにしたものがいろいろと流れています。さらには天気予報も「Sunnuntai(日曜日)」と書くべき所を「Äidenpäivää(母の日)」と書いてあったりします。結構大きな行事のようです。日本でも今日は母の日ですが、そこまでの取り上げ方したかいな?と言う感じがします。もちろんスーパーにはプレゼントが並びますけど。

もう一つ驚いたのが、今日出かけてみたらスーパーがお休みだったこと。既に夏営業体制ですから日曜日もスーパーは開いているはずですが、今日はお休みです。殆ど祝日みたいな扱いなんですね。まぁ、スーパーが開いていたら、お母さんは休めませんが。

だからと言うわけでもないんですが、今日は奥様の「夢」を叶えてみることにしました。

ぺたんこ豆腐 一つはこれ、お豆腐。フィンランドに来てからずっと「作れ作れ」と言われていて、今日は豆まで買ってきて、前日から水につけてある気合いの入れようですから、まま、作ることにしました。作り方は例によって、男の趣肴のお世話に。今回は「にがり」も日本から持ってきていましたし(今考えたらエライ準備万端にされていたわけですが)、フィンランドスペシャルなこともないので作り方は男の趣肴をご参照下さい。私もこの通りにやりました。最後に水切りをするのにざるに皿を重ねて水気を切ったら、こんなぺったんこな豆腐になってしまいましたが...。見かけは悪いですが、味はまずまず。大豆の品質が日本のように良くなくて、非常に小さい堅い豆ですから飛び抜けて「上手い」という感じではないですが。ま、おいしく食べられました。オウルのスーパーで買える豆腐はどれもこれもおいしくないですから、それを考えたら御の字です。

もう一つは、散髪。かねがね妻が「散髪してあげようか、上手やで、きっと。やったこと無いけど。」と言い続けていましたので、今日は根負けすることにしました。というのも、フィンランドでの散髪に余りいい思い出がないので、まぁ、いいかなと思ったものですから。

友人のフィンランド女性は「ネズミのしっぽ色」などと言って嫌がっていましたが、フィンランド人の髪は亜麻色から金髪ぐらいの色、時に茶系の濃い色の髪の人もいますが、概して薄い色をしています。薄いのは色だけではなく髪質も同じで、どうやら髪の毛が細めのようです。私は日本人としてはかなり髪質が細くて弱い方なのですが、それでもフィンランド人にとっては未知の世界。2001年にオウル市内で散発をされたときに、理容師が偉い苦労をした末に、見たこともないような髪型に仕上げてくれて、しばらく町を歩くのが嫌だった記憶があります。

そんなこんなで、「ここだったら、散髪屋に行くのも家で切るのも、初体験という意味では同じだしなぁ」ということで、「まぁいいかぁ、どうぞ」となったわけです。妻は大喜びでフィンランドに来て以来2ヶ月強の伸ばし続けていた髪を散髪していましたが、まぁ、素人としてはそこそこの仕上がりになったのではないでしょうか。あえて使用前・使用後の写真は載せませんけど。ま、そこは、武士の情けと言うことで。

フィンランド人は何となくその薄い色の髪の毛が気に入らないらしく、ちょっとやんちゃな若者たちは髪の毛から眉毛から全部黒く染めて歩いていたりします。フィンランド人の顔は丁度日本人などのモンゴロイドの骨格に白人の薄い色の皮を張り付けたような具合ですから、髪を真っ黒にされてしまうと、却ってその白い肌と青い瞳が目立って、日本人の私には、何となく「妖怪系」の顔に見えてしまいます。日本では高校生ぐらいの若者が髪の毛の「重さ」を気にして「脱色」したり「金髪」に染めたりしているわけですが、やっぱりこのぐらいの時期は自分にないものを手に入れたくなる時期なのかも知れません。髪の毛を真っ黒に染めて原付(2001年には全然見かけなかったんですが、今年はそこら中で見るようになりました)に二人乗りでいちびって走り回っている若者を見ると、ベクトルは違えどいずこも同じだなぁという気がしてきます。

今日は霙 そうそう、昨日ものすごく久しぶりに強い雨が降りました。土曜日の買い物に市街地の反対側のHeinäpääまで出かけていて、ずぶ濡れになりながら自転車で帰ってきましたが、これをきっかけにまた温度が下がってきたようです。今日は一日降ったりやんだりの天気ですが、途中雨から霙に変わる場面まで出てきました。もう一つ当たらない天気予報では明日は最高気温0度、最低気温は-2度に成ると言っています。この時期のオウルらしい天気が戻ってきました。夏と冬とが一進一退を繰り返しているようです。