Lopuunmyyntti

閉店セールの看板

閉店セール

2006年4月23日日曜日

私が住んでいるKaijonharju(カイヨンハルユ)というところは、オウル大学と道路一つ挟んだところにある学生街にして、ちょっとした(いや本当にちょっとしかないんですが)ショッピングセンター。スポーツバーのようなレストランを中心に、飲食店5店、スーパー3店、その他店舗4店が集まった地域です。どれもこれも小さいお店ではありますが、一通りの物は揃えることが出来ます。ですが、大学を挟んで丁度反対側、ここから自転車で15分程度行ったところに大型スーパー2店が1-2年前に進出してきて以降、どうしても影響を受けているらしく、とうとう一つのスーパーが閉店することになったようです。

今日はその閉店セール最終日。30%オフだから、今日は買い物しておかなきゃなぁと言うことで、ちょっと出かけてみることにしました。実は少し前からセールはしていたのですが、丁度この時期は冬物と夏物を入れ替えるためにどこの店でもAle(セール、文字通り「アレ」と読みますが)をしている物ですから、特別なセールだと言うことに気がついていなかったというのが、本当のところなのですが。

戦後のような有様 さて、お店に入ってみてびっくり、めぼしい物はなんにもありません。さすがに最終日までに片っ端から売り尽くしたらしく、本当に棚ががら〜んとしています。

いやぁ、見事 冷凍食品コーナーもこの通り。見事に空っぽです。一度溶けてからもう一回固まったような物が置いてましたけど、あんな物までみんな買って帰ったんでしょうか。この辺は学生街ですから、安い物があればみんながばっと買っていくでしょうから、何となく想像はつきますが。

いつもこのぐらいお客がいれば... 一方でレジは大行列。普段からこのぐらいお客がいれば、決してつぶれることはなかったと思うんですけどね。このショッピングセンターにある三つのスーパーの中で、このお店の特徴は「日曜日も開いている」こと。逆にそれぐらいしか特徴がなかったものですから、丁度正面切って並んでいるもう一つの「平凡な」スーパーにかてなかったようです。まぁ、本当に買い物に行くときは自転車で足を伸ばせば良くなったわけですから、この辺で買い物をする人は「今日の晩ご飯をかっておこう」という程度ですので、似たようなスーパーが二軒あっても持ちませんよね。

うら寂しいお店の状況とは対照的に、世間は春のムードが近づいてきています。毎日10度越えの気温が続いているおかげで雪もどんどん溶けて、すっかり道路から雪が無くなりました。

道路の砂利をショベルで集める こうなると、冬の間に滑り止めに道路にまかれた砂利をかき集めなければ成りません。今週に入って、ちょっと前まで雪かきに大活躍していたショベルカーが、今度はブラシをつけてそこら中の道を砂利を集めながら走り回っています。この時期ショベルカーは大活躍です。

使用前・使用後 掃除は当然道路単位で行われますので、交差点はこんな状況。掃除をしたところ掃除をしてないところにくっきりと差が出てきています。まぁ、あと一週間もすればすっかり砂利はなくなるんでしょうけどね。市民税に当たる税金を取られていても、こんな具合に使い道が明確に分かりますからべつに腹はたちません。この作業に当たっている人たち、夏になると道路の芝刈りをして道を美しく保っています。秋から、雪かき(砂利撒き)→雪かき→砂利集め→ゴミ掃除(春は雪の下から大量にゴミが出てきますから)→芝刈り→雪かきと、ほぼ一年中何か仕事をしています。ま、この辺は雪国ならではなんでしょうが。

後はこんな風に変身 さて、お店がつぶれて「不便になるね」と思っていたら、しばらくしたらこんな新しい店になっていました。色も塗り替えず、中の棚も入れ替えずに、配置と看板だけ変えて見事な生まれ変わりようです。なんでも最近成長中の「安物売りショップ」の代名詞だそうで、確かに安そうで安い物が店の中には並んでいました。経費をかけずにお店を手に入れ商圏を広げる。どこの国でもこんな風にして新陳代謝が進んでいくんですねぇ。