日本記念日協会によると、本日は「トランスジェンダーの日」です。フィンランドではなんてことのない普通の火曜日です。ここのところずっと激しく雪が降っていて、春はどこへ行っていってしまったんだろうという感じです。

今日は友人が奥様のためのノートパソコンを買うと言うことで、仕事が終わって買い物におつきあいとなりました。オウルにもそこそこの数のパソコンショップがありますが、それがいずれもちょっと郊外。仕事柄、大抵は海外滞在即パソコンショップとなるのですが、 交通事情の悪さも手伝って今まで足を向けていませんでした。一度友人の買い物につきあったときには、カウンター形式のお店でカウンターで物を注文すると、薬局よろしく奥から商品が出てきて「これでどう?」というスタイルのお店でびっくりしましたが、本日は普通の雰囲気のパソコンショップです。売られている物を見ると何となく少ない。これが地方都市の悲しさでしょうか。しかし値段の方はNotePCや無線LAN装置などは日本とそう遜色がある値段ではありません。もちろん、日本のように「3万円」などと言うようなパソコンにはお目にかかりませんが。一方で細かい機器についてはやや高め、巻き取り式のイーサケーブルが29ユーロ等という値段で売られているのに「赤札」がついてますから、このあたり日本は恵まれている感じです。 これは、と思ったのは、このソフトの棚。日本では新バージョンが発売されたらそれ以前のバージョンが無くなるのが当たり前ですが、ここでは当然のように、iLifeとiWorksの2004年版から2006年版が堂々と並べられて売っています。本当に売る気があるんだろうか。 ソフトウエアのラインナップで目立つのは、フィンランドに本拠地を置く、ウイルスチェッカの巨人、F-Secure。所狭しと並べられています。Linuxについては、今更いうまでもありません。

一方ハードウエアのラインアップを見ると、やはり韓国勢、台湾勢が強い感じでしょうか。LCDは殆どSamsung、パソコンは、Acerがかなりの地位を占めています。日本ではお目にかからない、Samsungの複合プリンタなんてのもあったりします。もちろん、エプソン、キャノン、ブラザーのプリンタも沢山並んでいますし、Fujitsu(Fujitsu-Seamensですが)の他、ToshibaやSONY(高くて有名)のパソコンもそこそこ見かけます。

でも、PanasonicやSharp、NECは見かけません。 一方で、Packard Bell(米)、ADVENT(英)、MEDION(独)なんていう日本ではお目にかからないメーカの機器もならんでいます。それぞれどこで商売をしているかと言うことだけですけど。日本のメーカで一定の地位を確立しているのが、Buffalo。無線LANでは代名詞になっているようです。

日本で見かけない物に、こんな物がありました。車と飛行機用の充電ケーブル。飛行機の中でもパソコンを充電しちゃうとは恐れ入ります。はて、そんなプラグあったかいなぁという感じですが。フィンランドは携帯電話の国ですから、機内での携帯電話についても寛容で、ドアが閉じられるまで携帯は使っても文句は言われません。「飛行機が動き出すからこれ以降は携帯は使わないでね。着陸するまで携帯使わないでね」という感じです。着陸したら早速携帯が鳴り始めます。これ、台湾だったら即留置所行きですよね、たしか。そんな調子ですから、どこかに充電コネクタがあるのかもしれませんね。

パソコンショップには、当然キーボードもあります。以前台湾で買ってきたキーボードは何となくかっこいいのでお気に入りでしたが、フィンランドキーボードはこの通り、ÄÖÅというプラスアルファの文字が入っている関係上、配置がまったく違います。これはなかなかつらい。ヘルシンキ工科大学に留学したときはこれが使えず、一人X-Windowのキーマップを勉強した記憶がよみがえりました。やっぱりQWERTY101キーボードを使うに限ります。日本語のキーボードなんか使っていたら、とたんのどこに行っても困ることになりますから。106JPキーボードばかりになって、英語キーボードを探すのが難しくなってきていますが、国際化の阻害要因以外の何者でもないですから、何とかならないですかねぇ。

最後に買うかどうか5分迷ってやめたのがこれ。ハリーポッターのキーボードとマウスのセット。殆ど買いかけていましたが、フィンランド語配列だったので購入をやめました。英語配列だったらほぼ間違いなく買って帰って、今頃妻にお小言をもらっていたはずです。

店から帰ることには雪は雨に変わって、そしてやみました。道路は水浸しになっていて歩くのが大変でしたが、少しは春が近づいてきたのかな?