Pikku onnellisuus

耳かき

小さな幸せ

2006年4月1日土曜日

今日は朝から大雪です。ここのところだいぶ雪が溶けて道路が見えてきたのですが、朝目が覚めたらすっかり真っ白になっていました。すっかり元の木阿弥です。しかも春先でだいぶ暖かくなっていますから、雪がずっしり重い。ものすごく歩きにくくなっています。

新雪 この写真分かりますかねぇ。足跡と自転車のタイヤの跡を見ると10cm位の深さがあります。ずっしりとした雪がタイヤにからみついて、道行く自転車は大変そうです。道を歩いていると靴の裏に雪が層をなしてくっつきます。歩いているうちにどんどん背が高くなる。ちょっと小さな幸せを感じてみたりします。 お店の入り口の雪落とし 足の裏についた雪は、お店や建物の玄関先にあるこんな感じの雪落としで払いますから、幸せをかんじていられる時間はほんのちょっとですが。小さな幸せと言えば、木曜日に日本から待ちに待った荷物が一つ届きました。それがトップの写真の「みみかき」。フィンランドも含め、こういう形の耳かきに海外でお目にかかることはありません。殆どが綿棒です。いろんなWEBページで注意書きが書かれていますし、私も普段は必ず入れておくのですが、今回は出発前にあまりにばたばたしていたら、すっかり忘れてしまっていました。耳かきがやってきて耳を掃除する。ああ、なんと幸せな瞬間。

春から冬に戻った証拠 さてさて、今日はちょっと事情があってお買い物。廊下についている電灯が目に入ってまぶしいとのことで、新しい電灯を買いに出かけました。 大安売りの電灯 店先を見ると、雪解け水が樋の中で再び凍り付き、そこに雪がかぶっています。買ってきたのはこんな電灯。店先で見たときは€12.9のラベルと-50%のラベルが貼ってあるので、「半額で12.9ならまぁいい買い物かな」と思ったら、レジではじかれた価格は€6.45!! いや、安い!! 天井のケーブル フィンランドの家庭製品はどれもこれもDIY用に作られていますから、こんな風に天井からでているケーブルにも色が付いていて、同じ色をコネクタでつなぎ合わせればできあがりです。

ねじを締める 後はねじをちょいちょいと締めて天井に着いているフックに電灯を締め付けてしまうと、 できあがり はい、出来あがり。割合あっさりと済んでしまいます。日常生活の端々で感じますが、フィンランドのデザインは簡にして素。全てがシンプルで機能的に出来ています。食器は美しく重なって、食器洗い機で洗っても痛みませんし、大学などの建物はパイプスペースが建物のデザインの一部としてきれいに設計されており、後から何か配線を足したとしてもみっともなくなることが殆どありません。日本の「隠す」文化も美しいですが、機能をちゃんと考えれば、美しさがいつまでも保たれるという意味では、フィンランドの方が一歩上を行っているかもしれません。ま、見ようによっては「もっさい」ですが。

バスの窓からの風景 さて、明日トルコに帰る友人と町の真ん中でちょっとお食事をして、バスに乗って帰宅です。雪がどんどん降りつもって、窓から見える景色はすっかり冬に逆戻りです。 樹氷? ま、木曜日には、朝から一気に冷え込んで、木の枝一面に氷が付着して、すっかり樹氷状態になっていて、空気中に氷が風で飛んで「ダイヤモンドダスト??」と見まごうばかりにきらきら光っていましたから、まだまだ春は遠いのですが。 冬のある日の通勤路 でもおかげで大学への通勤路はこんな具合に絵はがきのような美しい景色になりますから、寒い中でも心はうきうきとしてきます。今年は太陽活動が弱いらしく、オーロラも水曜の夜うっすらと動く物を目をこらしてみたぐらいですが、 ゆふのある朝の我が家の窓 通勤路でこんな美しい景色を目にして、家の窓から、クリスマスツリーのようになった木々を見ていると、北欧に暮らしている幸せをしみじみと感じます。