Paketti on tullet

雪かき

荷物到着

2006年3月24日金曜日

先週暖かかったのに、寒い日々が続いています。天気予報では、Keväinen Pakkasta Jatkuu (Spring coldness continues) などといっています。一度暖かくなって溶けた雪が又凍って、かちんこちんのつるつるになった上に新雪が降り積もっている物だから滑る滑る。危ないったらありゃしない。こうやって朝から雪かきをしてくれていますが、雪をかいてしまうと下の氷が表面にでますから、却って滑りやすくなります。春を前にしたこの時期が一番危ない時期です。

今日は待ちに待った物がやってきました。日本を出る2ヶ月前に「ついたときに寒い思いをしないでいいように」と船便で送って置いた冬服が漸くやってきました。1月8日に発送していますから、都合二ヶ月以上かかった計算。あとからSAL便で送った教科書類の方がずっと先についています。実際にオウルに荷物が入ってきたのは3月15日頃のようですが、「自分が来るより前に荷物が着たら困るから」と受取人に指定していた同僚が海外出張に行っていたので、今日漸くうけとれます。というのも、大きな荷物になったので見事に税関でストップされて、呼び出し状が来たのですが、当然ながら受取人本人しか受け取れませんので、彼の戻りを待っていたという次第です。

税関はオウルの港にあり、電話で聞いてみると一番近いバス停から徒歩1時間! しかも、そのバスが、朝7時台に2本と午後4時台に2本。完全に通勤用になっているので、バスで行くわけにも行きません。荷物も大きいですから、もう一人の同僚の車に乗せてもらって受け取りに行きました。さすがに税関ですので、今回は写真はなしです。凍り付いた海を横目で見ながら税関へ。まだまだ厚い氷が張りつめているので、その上をスキーヤーがノルディックスキーをして楽しんでいます。今週末24日からは、「第32回 48時間耐久氷上釣り大会」が開かれますが、この分なら安全に大会が行えそうです。オウルの観光案内誌Look at Ouluをみると、先日の寒中水泳大会には競泳だけではなくてシンクロまであったようですから、この辺の人はよほど氷と戯れるのが好きなんでしょう。そんな苦行をしなくてもいいのにと思ってしまいますが。

税関に着いたら、掛員に呼ばれて同僚が確認部屋へ。確認部屋では天井に備え付けたカメラの下で荷物を開いて中身の点検が行われます。当然この部屋に入れるのは一人だけですが、しばらくするとドアが開いて、私に呼び出しがかかりました。なんでも “What’s inside?” “Used Cloths” “Yours?” “No!” “But It’s for you” “Yes, but It’s not mine...” という何とも奇妙なやりとりがあったらしく、ご本人お呼び出しとなったようです。事情を話すと「かわいそうに」という顔をしてくれました。後は結構スムーズに済みました。その後、妻宛に妻の実家からきた荷物の検査がありましたが、こちらはアウト。EUに荷物で薬を持ち込むことは御法度だそうです。薬、肉類、乳製品が送付禁止物になります。かかりつけの医師から薬をもらう必要がある方は、英語の薬の説明書を持って、できるだけ「機内持ち込み荷物」で薬を持ち込みましょう。トラブルの元です。妻宛の荷物は薬の部分だけ、日本に返送となりました。

何はともあれ、1時間ぐらいで受け取りが済み、漸く荷物が持って帰ってこれました。もうとっくに寒さはゆるんでますし、春分も過ぎたのでこれからどんどん暖かくなるばかりですが、漸くボスから借りていた冬服を返却できることとあいなりました。しかもちゃんと下着も届いたので、これで毎日下着が着替えられます。「え?」っと思った方もおられると思いますが、-10度を切ってくると、ズボン下なしでは寒くてやってられませんが、いかんせん先に荷物を送ってしまったので換えがあまりなく、仕方ないので2-3日連続で着るはめに陥っていましたから。ま、乾燥していますので汗は殆どかきませんから、そう臭くは成らないのですが。

なにはともあれ、漸く最低限の文化的な生活が出来そうです。-20度越えのころにこの服があったらなぁと、しばらくうらめしくながめていましたが。