Lakko

バスはいつくるのやら

ストライキ

2006年3月6日月曜日

日曜日の午後6時からバスがLakkoになりました。響きはかわいらしいですが、ストライキという意味です。大学前のバス停には、いつくるとも分からないバスをじっと待つ人の一団がみえます。これだけ寒いところなのに、バス停には何故か暖房器具がありません。輻射式の暖房装置の一つでもつければいいのにという感じですが。ヘルシンキあたりでは、ゴミ収集車までLakkoだそうで、ニュースを見ている限りでは、ゴミがゴミ捨て場にあふれています。

車も食事中 オウルの冬の足と言えばバス。これが止まるとかなり大事です。バス以外の移動手段の第一番目は自家用車になります。自家用車も普通に駐めていては駐車している間に動かなくなってしまいますから、駐車場ではこんな具合にコンセントに差し込まれた状態です。供給された電気でヒータを動かしておいて、寒くても一発でエンジンがかかるようになっています。これだけ電気供給が普通に出来ているのならば、電気自動車などすぐに普及しそうなものですが、やはり寒冷地では「使えない」とみんな固く信じているようで、「トヨタのハイブリッドなんて怖くて乗れないよ」とのたまわっています。トヨタさん、一台僕に貸してみてくれませんか? 試してみますから。

雪の中でも自転車通勤 もう一つの主な足が自転車。これは我が家の窓から見た朝の通勤風景ですが、結構な頻度でこうやって自転車が走っていきます。こちらの自転車はタイヤがやっぱり冬仕様で、ややラジアルタイヤの風をなしています。マウンテンバイクのタイヤのイメージです。近所を歩いていても雪の上は自転車のタイヤの跡だらけです。学生さんたちは見事に雪の上を自転車でドリフトしながら駆け抜けていきます。

そうでなければクロスカントリースキー。こちらはそれほど見かけませんが、たまに通勤に使っている人を見ます。そこらの道路でアイスホッケーの靴を履いて遊んでいる子供もいますから、ま、子供の遊びといったところでしょうか。普通は専用のコースを滑るものです。

ノルディックウォーク 我々外人は自転車に乗ってもこけますので、歩くしかありません。ま、普通に歩けばいいんですが、フィンランドには「ノルディックウォーク」なるものがあって、こうやって、ウォーキングスティックを持って歩きます。ストックとは違って、先端はゴム。夏でも普通にこうやって歩いています。ま、運動の一種ですね。結構良い運動になりますし、これといって娯楽の少ないこの国では、散歩が最大の楽しみですから、そこここで結構見かけます。

1930年代の消防車 テレビを見ていたら、オウル大学の機械工学科の学生は古い消防車を持ち出して、乗り合いバスにしてしまったようです。学生さんはどこの国でも頭が柔らかい。ま、多人数は乗れませんが。

そうそう、頭が柔らかいと言えば、我々はどうしても寒中水泳大会というと「寒中水泳」の大会と思ってしまいますが、オウルでは寒中に行う「水泳大会」と解釈するようです。昨日はオウル川で寒中水泳大会があり、我々の堅い頭では思いつきませんが、凍り付いた川に四角く穴を開けて、ちゃんとコースロープで区切ってリレーをやったりしていました。まぁ、冬に氷を割っておいてサウナの後に泳ぐぐらいなら結構普通ですから、そこまでやらないと「大会」と銘打つまでには成らないのかもしれません。でも「わざわざ……ねぇ。」と思ってしまいますが。

それにしても、この時期のバスのストライキは堪えます。何でも数年前には、製紙工場労働者による一月にわたるストライキがあったそうですから、今回もいつまで続くことやらです。やっぱりトヨタさん、プリウス貸してくれません?