Lumi Linna

雪の城

雪の城

2006年3月4日土曜日

今日は友人に、毎年冬になると現れる、雪の城 Lumilinna に連れてきてもらいました。

LumilinnaはOuluから約100キロフィンランド湾沿いに北西に向かって進んだKemiという町の近くに毎年現れ、砕氷船SAMPO号にのって、氷の海で飛び込んでみよう企画と一緒になって、よく日本からのオーロラツアーなんかにも組み込まれています。

北へ向かう車の列。道ばたにはシュプール。 Ouluは来週Laskiais、一般的にスキー休みと呼ばれる休暇週間です。フィンランドでは町事にこのLaskiaisを順番にとるようになっていて、来週はOuluの番。Helskinkiはもう少し前だったみたいです。おかげで道路はスキーに向かう車で一杯です。道沿いには、クロスカントリースキーのシュプールがずっと刻まれています。フィンランドでスキーというと、一般的にはクロスカントリーです。

Laskiaisってなんなのと辞書で調べてみると、Laskiaistiistaiが正式な表現でLaskiaisの火曜日。芬英時点を引いてみるとShrove Mondayと書いてあります。え? 懺悔の月曜日? それって、敬虔なChristian Orthodoxの行事じゃん。何故か火曜日になってるし。しかも懺悔もなしに、LaskiainenPullaなるお菓子を食べて、グリーンピースのスープを飲んで、ほいほい滑りに出かけてるし。それでいいのか、ルーテル教徒フィンランド人!!

雪の教会 Lumilinnaにはいると、最初は雪の教会があって、ここでは結婚式が挙げられます。説明書きでも「何教の人でもOK」とあります。 (^^;

雪のスイートルーム 雪の教会で結婚式を挙げた後は、雪のホテルで一泊としゃれ込めます。室内気温は-6度から-7度。スイートルームにはとってもデコラティブな氷の椅子もあって、冷え切ったカップルには最適です。

雪のバー 心も体も冷え切ったら、雪のバーで、氷のグラスにカクテル「トナカイの涙」を注いで飲めば、その強烈なアルコールに、すっかり頭もしびれるでしょう。

氷のグラス あとは、雪のベッドに体を横たえて、神が貴方に訪れるのを静かに待つばかりです。

とまぁ、全てがこんな調子です。

氷の彫刻 それにしても、フィンランド人はさすがに明かりの使い方が巧い。氷と灯りを巧みに使って、こんな美しい世界を創り出します。

氷の炎 かといって、こんな氷の炎を見せられても、やっぱりちっとも体は温まらないのですが。

氷のマリオ そうそう、京大病院の職員として忘れちゃいけないので最後に一つだけ追加。こんな北まで来ても、やっぱりNINTENDOは世界のブランド。氷のマリオがスウェーデンのニルスと並んで、勢いよく手を空に突き上げていました。