9月24日 Nyt, Näkemiin


秋分です。

この一週間で昼の長さがドラスティックに短くなり、極夜に繋がる闇がやってきました。今朝の気温はとうとう0度を割り込み、草には霜がおり、水たまりには氷が張っています。昼間の最高気温もやっと10度といったところ。ラップランドでは雪も降り始めたそうです。いよいよ冬がやってきます。

突然ですが、急遽日本に帰ることになりました。最初の予定では12月の雪を見てから帰国する予定でしたが……。図らずもフィンランドにやってきたのが春分の少し前、フィンランドを後にするのがのが秋分の少し後、ちょうど一夏全部をフィンランドで過ごしたことになります。

もう一つハプニングだったのが、ヘルシンキ工科大学に来た94年が日本の戦後最も暑い夏、オウル大学に来た2001年が戦後二番目に暑い夏。これもなんだか因縁めいたものを感じます。

とにもかくにも、これで私の3度目のフィンランド生活は終了です。これでフィンランドで過ごした時間はちょうど10ヶ月。暑い夏も寒い冬もそして欠けていた春と秋を体験することも出来ました。もっとも、旅行者としてフィンランドを訪問した回数はもうわからないぐらい沢山になりましたが…。

いろんな方に「更新が遅い」と怒られながら、どうにかこうにかここまで続けてきたこの日記もこれにて終了です。まだまだ、いろいろ書きたかったこと、書かなければいけなかったフィンランド旅行情報もあったのですが、これにて〆にしたいと思います。淡々と書いてきたお話をこれまでずっと読んできてくださった皆さんに、厚く御礼を申し上げます

フィンランドで過ごしたこの7ヶ月は、とってもすてきな時間でした。仕事の上でも、私生活の上でも刺激に満ちた時間だったことは間違いありません。

それもこれも、暖かく迎えてくれたフィンランドのすばらしい自然があり、暖かいフィンランドの人々やオウル大学の沢山のスタッフがあり、学生時代以来、朝までいろんなことを語り合った沢山の仲間がいたからに他なりません。

22日の土曜日は仲間と最後のお別れパーティー。何人かこられなかった連中、既に他の国に移動してしまった連中も何人かいますが、多くの仲間が集まってくれました。また近い内に、世界のどこかで巡り会うことでしょう。

Kiitoksia paljon kaikille.

Nyt, näkemiin.

仲間との集合写真

昨夜、夜空を見上げたら、天頂に輝くカシオペアの横に、まるでミルクをこぼしたようなオーロラが、冬の始まりを告げるように、静かにゆらめいていました。


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