8月24日 フィンランドの日本食事情


今日は所用でヘルシンキにでてきています。前も書いたとおり、ヘルシンキにはオウルにないものが沢山ありますが、日本食レストランもその一つです。フィンランドに住むかもしれない日本人のために、ちょっとだけ日本食事情を書いてみることにします。

ヘルシンキには、私が知っている限り3件の日本食レストランがあります。

日本企業の人が多く利用するという「歌舞伎寿司」。市の中心部からは少し離れていますが、バスターミナル(Linja autoasema)からEspoo方面行きのバスに乗って一つ目のバス停(トンネルをでてすぐ)から歩いていける距離にあります。バスターミナルの地下か計画も進んでいますので、近い将来行き方が変わってしまうかもしれませんが。

次が私もよく利用する「古都」。京都出身の私には嬉しい、上品な関西風の味が楽しめます。場所は市内中心部、トルニホテルの側。

あとひとつが「Nori-sushi」。フィンランド在住の複数の日本人の友人によると「いまいち」という話でしたので、ここは行ったことがありません。

昔ロバニエミには、カレーライスとラーメンを適当な値段で食べさせてくれる店がありましたが、全体的に和食レストランは高めと思っていて間違いありません。これはヨーロッパでは一般的にいえることです。ただし、他のヨーロッパ諸国の和食レストランで見られるような、「すしと、ピビンバと、トムヤムクンのセットがある和食レストラン」には、フィンランドでは会うことはありません。少なくとも私の経験上は。

自分で日本食を作ろうと思うと、いろいろと材料を買いそろえないといけませんが、結構いろんなものがスーパーで手に入ります。全国的に手にはいるのが醤油。キッコーマンの醤油の他に複数の中国風の醤油も売られています。

その他、わさびも一度ブームになった関係上、簡単に手に入ります。おすすめはブルードラゴンというメーカのわさび。日本のわさびと全く変わりません。このメーカー、アジアの食材をいろいろ製造している会社で、わさびの他にも、みりん、しょうが、のりなどいろんなものを売っています。ごま油ぐらいはなんとかスーパーでも手に入ります。大きい町ならばすしせっと(のり、まきす、寿司酢のセット)なんてものを手に入れることも可能です。

ヘルシンキで他に日本食材を手に入れるならば、東京館に行きましょう。大抵のものは手にはいるはずです。Kauppahaliのそばの中華食材店にも懐かしい食品が多数並んでいます。オウルのKauppahaliにも中華食材店があり、味の素を初めとした懐かしい食材を沢山手に入れられます。

さてさて、今日町を歩いていると、ヘルシンキで定宿にしているホテルのそばに、「酒・肴・ちょっと一杯お気軽に」と書かれた赤提灯が下がっていました。「なんじゃこりゃ?」と思って覗いてみると、「EATZS」と書かれたガラス越しに見える店内には、「東京」と漢字で書かれたネオンサイン。さらには隣には、回転寿司のベルトコンベア

後で聞いて知ったのですが、このお店はF1ドライバのミカ=サロ(日本人女性と結婚している)を初めとする有名人が出資している、Japanese-Italianレストランで、昨日23日木曜日にグランドオープンしたばかりのお店なんだそうです。新しい日本料理店、しかもヘルシンキ初の回転寿司屋の開店というわけです。寿司一皿の価格は(12FIM〜35FIM(2Euro〜6Euro))と行ったところ。ヨーロッパで食べる寿司の価格の相場を考えると、それほどめちゃくちゃ高いという感じでもありません。

場所はヘルシンキ駅の正面入り口に向かって右側の道を、バスターミナルを越えて進んでいったところ。駅から歩いて5分と言うところですが、繁華街に向かう人の流れからは少し離れたところにあります。果たしてこの先ちゃんと利益を出して継続していけるのでしょうか。

今回は食べに行っている時間がありませんでしたが、次にヘルシンキにでたときには一度立ち寄ってみることにします。


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