4月13日 休日の過ごし方


Happy Easter!!

今日はイースターのお休みです。イースターは毎年日付が変わりますがとにかく日曜日。今年は4月15日です。で、その前の週の日曜日(4月8日)がPalm Sunday、続いて木曜日(12日)がMaundy Thursday、今日金曜日(13日)がGood Friday、土曜日は普通にお休みで、日曜日(15日)がEaster、月曜日(16日)がEaster Mondayとお休みが続きます。

ま、お休みでもお店も閉まるしすることないし、休みの日に働いて平日に休む方針の私としては、この日も普段通り朝から大学にいったのですが…鍵が開かない。普段の休日も鍵はかかっていますが、電子錠を持っているので出入りは可能です。でもこの日はなぜか全く開かない。

同僚に電話をかけて「あかへんぞ!」と言ったところ、なんとイースター休みの期間中はガードマンも休みを取るので、鍵は開かなくなっているとのこと。確かにフィンランドはヨーロッパ諸国では珍しくキリスト教ルーテル派を国境と定めているぐらいの敬虔なキリスト教の国ですから当然Easterも安息日(=日曜日)も休むのが当たり前なのでしょうけど、まさか強制的に休みを取らされるとは思ってもみませんでした。俺はクリスチャンじゃ無いっちゅうねん。(^^;;

仕方がないので、今日はフィンランド風のお休みを過ごすことにしました。さて、ここで問題、フィンランド人は一般的にどんな風に休日を過ごすのでしょうか??

たまっている家事一般を片づける。これはどの国でも同じですね、でもこれで一日は過ごせない。

日がな一日テレビを見てだらだらする。ブッブー♪。これはありえません。私の家は地域ケーブルテレビが入っているので問題ありませんが、フィンランドの全国放送地上波は3チャンネルだけしかも昼間は停波、つまり放送がないときたもんだ。

散歩する人々 答えはお散歩。いやいや冗談抜きで。この写真のように森の中は老若男女問わず連れだって、あるいは一人黙々と歩く人、サイクリングする人であふれかえります。

冬はスキーを履いてスキーコースを走り回り、雪が解けてくるとこうやって自分の足で歩き回るわけですね。もちろん冬場でも自分の足で歩き回っている人をよく見かけます。こちらではストックだけ持って道を黙々と歩いている人々というのは日常の風景です。最初は「何考えてるんや」と思いましたが、雪の中をスピィーディに歩くには適した方法のようです。

でも確かに森の中を歩くと気持ちがいい。最高の贅沢です。

フィンランドでは住宅や工場開発が非常に厳しく規制されていて、ほとんどの町は森に隠れるように存在しています。

オウルも例外ではなく、町の中心地、私の住んでいる研究都市地域、その間や周辺にある町は小さな集落をなしていて、森の中にぽつん、ぽつんと存在しています。クラスタ構造と呼ばれるこの町の作りはフィンランド独特のもので、これがこの国の景観を守るのに大きな役割を果たしているようです。

もちろん、日本と同じ程度の国土に、ほぼ大阪市と同じ人口が散らばって住んでいるからできる話なんですが。首都ヘルシンキでも人口規模では、奈良市と同程度しかなかったりしますので。

森の中に差し込む日差し
森と湖の写真 町がこういう構造をなして作られているおかげで、研究都市地域の中心地にすんでいるにも関わらず、家から5分も歩くとすぐにこんな風景に出会います。対岸の森の中に人が住んでいる家々がたくさんあるのは想像しにくいですが。全く地震がないにも関わらず、建物が森に隠れるように低く造られているので、こんな風になるわけです。

まさに森と湖の国という風景でしょ。まだ春まではもう少しありますので、湖はすっかり凍っていて、その上でワカサギ(?)つりを楽しんでいる人の姿も見られますが。

もちろん、お休みを家で家族で過ごす人々、町から少し離れたところにある山に行って、ダウンヒルスキーを楽しむ人。楽しみ方は人それぞれです。ただ日本にいるときよりも時間は確実にゆっくり流れています

大学生はどこに行っても同じで、大学の中には休みになるとこんなプラカードを持った雪像が現れたりします。その他にも、あちらこちらに悪ふざけのあとが点々と…。(^^

大学構内の雪像


戻る